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会話という名の愛撫 「男たるもの」(神崎 京介)

男たるもの (双葉文庫)男たるもの (双葉文庫)
(2008/10/16)
神崎 京介

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おすすめ度:★★★★

安定した平凡な生活を送ってきた椎名天馬(しいなてんま)、三十八歳。彼はふと今までの生き方に疑問を感じ、これからは出会った女性を真剣に愛することで、人生を愉しもうと決意する。そのとたんに、出会った女性たちと次々に魅かれあい情愛関係を持つようになる。根は真面目なのに、不思議と女性にもてる。椎名は課長・島耕作のような男なのかもしれません。

この作品で圧巻なのは、椎名と女性たちが繰り広げるエッチの間の会話です。この会話力がすごいんです。普通、会話はエッチには余計なもののはずです。エッチの最中に急に世間話(例えば、最近の悩み、昼間の出来事、変わった友人の話など)を始められたら、盛り上がった気分も冷めてしまうでしょう。けれども、この作品の会話は確実に二人の距離を近づけ、性的興奮を高めてくれるのです。言ってみれば、会話という名の愛撫なわけです。

  「ぼくたちはどうやらぴったりみたいだ。すごく気持がいいよ」
  「軀の相性もよかったんだわ。ああっ、うれしい・・・。
   わたし、椎名さんに認めてもらった気分です」
  「変なことを言うんだな。美里のことは最初から認めているつもりだよ。
   そうでなかったら、会わなかったはずだからね」
  「うれしい・・・。そういってもらいたくて、わざと、認めてもらったなんて言ったの」
  「術中にはまったということか。でもまあ、本心だからいいか」


こういったじゃれあうような掛け合いが、どんどん飛び出します。椎名がモテる理由は、この会話力だったのです。

家の外では充実した性生活を送る椎名ですが、家に帰ると形無しです。妻にだけはタジタジで、セックスでも遠慮ばかりしている。性生活の外と内でのギャップに注目です。これだけモテれば妻に愛想をつかしたくなるけれど、そうじゃなくて、妻のこともちゃんと大切にしたいという椎名の誠実さが切ない。とにかくこの妻が、あまりにリアルな人妻像なので、多くの旦那さんが、ある意味自分の妻を見ているようで、苦笑&共感することでしょう。あと、椎名さんのものすごーくフェラチオ好きなところもかわいいです。(妻はしぶしぶ一瞬しかしてくれなくて、椎名さんもガックリ・・・)やはり椎名さんは世の男性の代弁者なんですね。

この本は女性にはほとんど読まれないかもしれませんが、男心を知るには最高のテキストですよ。椎名からは男心を、彼と情愛関係を持つ素敵な女性たちからは、男心をいかに満たすかを学ぶことができます。「スローセックス実践入門」が彼氏・夫に読んでもらいたい本No.1とすると、この「男たるもの」こそ彼女・妻に読んでもらいたい本No.1です。

  「女のために欲を抑えなくてはいけないなんて考えないで。
   男の剥き出しの欲を感じたいの。それでこそ、女の悦びを感じられるのよ」

  「わたくしなんて単純そのもの。男性に求められた時にこそ、わたくしは存在できるし、
   そんな時にだけ幸せだと感じられる女だから・・・」


エッチの最中にこんな男心をくすぐる会話ができる女性と出会えたら、“大人の男性”であれば必ず彼女のことを大切にするはずです。たとえ恋人や妻がいてもね。

読後感は、非常にさわやかで、私も俄然やる気が湧いてきました。椎名に負けてられませんからね。それと、セックスにおいて今までは女性を気持ちよくしなければいけないと焦る気持ちがありましたが、これを読んで少し心の余裕ができました。イク、イカないではなくて、純粋な気持ちで触れ合いを楽しめばいいのだと。「スローセックス実践入門」と同時期に読んだのも良かったのかもしれません。とにかく、セックスは素晴らしいものであり、大切なものと改めて感じました。これからもそんなセックスをしたり、読んだりしたいものです。

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