FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

結局、大人の男にとってのファンタジーって何なの? 「とらわれ」(葉月 奏太)

とらわれ (コスミック文庫)とらわれ (コスミック文庫)
(2013/07/18)
葉月 奏太

商品詳細を見る


(紹介文)
三十二歳という若さで未亡人になった兄嫁の京子。
悲しみに打ち震える京子の美しさに抗えず、義弟の裕二は禁断の果実に触れてしまう。
だが、憧れつづけた兄嫁は、淑やかな雰囲気とは裏腹に淫蕩で、さらには魔性の貌を隠し持っていた…。
表題作ほか情緒とファンタジーに満ちた六編を収録した気鋭のオリジナル作品集。


おすすめ度:★★★★

昔好きだった女性に伝えられなかった想い。
その想いをちゃんと伝えていればどんな人生だっただろうかという妄想。
長年連れ添ってきた妻をいたわってやれなかったという後悔。

心にいろんな“やり残した感”を抱えている大人の男たち。
仕事が一段落して、人生の老い先が見えてくることで、今まで気づかないふりをしてきた“やり残した感”がクローズアップされてきます。
本作品は、そんな彼らにとって、あの頃できなかったことを叶えてくれるファンタジーです。
疲れた大人の男に、ふと訪れる心のトキメキ。
若い読者なら、“老いらくの恋”とか“甘美な幻想”に過ぎないと笑うかもしれない。
でも、人生経験豊富な読者にとっては、琴線に触れる何かがあります。
もはや官能小説という小さな枠を超越しているといっても過言ではありません。
官能だけに終わらず、心ににグッときてホロりとさせられる。

「なにをやってるんだ。俺は・・・」
常識や理性に縛られて、がんじがらめになっている中年男にとっての、キラーセンテンスです。
みんな、これを言いたいのです。
みんな、これをふと漏らしてしまうようなことをやりたいのです。
まだまだ俺も男として捨てたもんじゃないのだ、という実感を味わいたい。
その後、男たちはどこへ向かうのか。
それは、それぞれの読者にゆだねられています。

本当に大切なものは何なのか?
自分が生まれてきた意味は何なのか?
ふと立ち止まって、自分ひとりの時間を作って考えたくなる。
短編集全体にわたって、大人の男の哀愁がただよいます。
ファンタジーあり、旅情あり、余韻たっぷりの豊潤な作品。
人妻の細やかな心理描写を得意とする著者が、中年の夫たちの心理を描くとこうなるんですね。


【編集後記】
葉月奏太さんは、当ブログ一押しの作家さんです。
気になる作品はこちら。

桃源郷で逢いましょう (廣済堂文庫)桃源郷で逢いましょう (廣済堂文庫)
(2013/05/16)
葉月 奏太

商品詳細を見る

スポンサーサイト
[PR]

デリヘルもソープもイメクラも気に入った子がきっと見つかる
超大型リニューアル中の大好評風俗情報サイト!

コメント

非公開コメント

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。