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性と暴力で人間を描く。「眠り猫」(花村 萬月)

眠り猫 (新潮文庫)眠り猫 (新潮文庫)
(2004/01)
花村 萬月

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おすすめ度:★★★★★

官能小説ばかり読んでいると、たまに他の小説も読みたくなる。ちょうどステーキばかり食べていると、あっさりした和食を食べたくなるように。

でも、人間を描こうと思ったら、エロス(性)は避けて通れない。エロスを避けずに、ちゃんと書いてくれている花村萬月氏の作品を紹介します。

彼の作品の中で一番好きなのが本作品「眠り猫」です。数年ぶりに読み返してみて、やっぱり良かった!

著者おなじみの中年アウトローが活躍するストーリー。元刑事の“眠り猫”、元やくざの長田、猫の息子、新劇女優の冴子が、探偵となってヤクザに挑むハードサスペンス。

とにかく、登場人物がことごとくかっこいい。信頼できるのです。こんな男性になってみたい。こんな女性になってみたい。こんな家族になってみたい。そして、このような登場人物を描く著者も、もちろん信頼できるのです。

男たちにとって、冴子は母性の象徴です。冴子がいてくれることで、彼らは命をかけて闘うことができる。著者は性と暴力を描くことで、「母性の尊さ」と「生と死」という二大テーマをあぶりだそうとしている。

「モテる技術」 (ソフトバンク文庫NF) なんて読んでいる場合ではない。私は個人的にモテ本を読むのが大好きですが、断言できます。そんなの読んでいるからモテないのだと。愛は技術じゃないっての。

本書の男たちは、不潔、オヤジギャグ、アウトローのモテ三重苦です。でも、そんなの関係ない。男にとって本当に大切なものを教えてくれます。

通勤電車で本書を読むと、月曜の朝から会社に向かう足取りが軽くなりました。「俺もまだまだやれる!いや、やらなきゃならんのだ!!」サラリーマンにとって勇気百倍の一冊です。

うーん、それにしても、“眠り猫”好きだ~!!これは愛しちゃってます。。。


【関連本】
なんと、続編があります。これも再読するしかないでしょう!
猫の息子―眠り猫〈2〉 (新潮文庫)猫の息子―眠り猫〈2〉 (新潮文庫)
(2004/09)
花村 萬月

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【追記】
私の蔵書の徳間文庫版はアマゾンに画像が無く、古いようです。今は新潮文庫になっているので、そちらを掲載しています。徳間文庫の装丁も味があり、気に入っています。


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