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【人妻官能小説のお手本】男には強姦願望が、女には被強姦願望がある。「悪魔の部屋」(笹沢左保) 

悪魔の部屋 (光文社文庫)悪魔の部屋 (光文社文庫)
(1985/01)
笹沢 左保

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おすすめ度:★★★★

 久しぶりに「人妻官能小説」を読みたいと思っても、いまいちピンと来るのがない。書店で新刊の棚の本をパラパラとめくってみる。書斎の未読の官能小説に手を伸ばしてみる。誘惑系であったり、たとえ凌辱系であっても、人妻があっさりと体だけでなく心まで許してしまう。人妻の心の葛藤も希薄だし、「人妻もの」のリアリティのかけらもない。
 
 そこで、読みなくなるのは、過去に読んだ、自分にとっての名作となるわけです。だいたい官能小説ほど再読にふさわしいものはない。「エロは順列組み合わせでできている」と喝破した人がいましたが、その通りです。官能小説のパターンは無限にあるわけではなく、自分の読みたいものはある程度決まってきます。再読に耐えうる官能小説を見つけることが、官能小説の醍醐味なのです。
 
 というわけで、一冊目に手にした既読本が、本作品です。新婚妻が謎の男に誘拐され、30日以上にわたって監禁される。もちろん人妻は凌辱されることになる。体は許しても、心はけっして許さない。精神的な貞操を守ろうとする人妻。しかし、肉体を開発されるに従い、徐々に変化が訪れる…このあたりの人妻の心理変化が、非常に丁寧に描かれており堪能できる。

 セックスにより、まるで別の女なのではないかというくらい人格まで変わってしまう。セックスの不思議さと怖さ。異性から女として認められること、異性から男として認められることが、生の喜びと本当の自信を生む。本作品を読むと、「たかが、セックス」なんてとても言えないのである。

  
【関連作品】
笹沢左保さんの「悪魔シリーズ」は、ブックオフで手軽に楽しめます。

悪魔の関係 (角川文庫)悪魔の関係 (角川文庫)
(1999/12)
笹沢 左保

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