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中年サラリーマンの「一生に一度の恋」! 「恋人」(松崎 詩織)

恋人 (幻冬舎アウトロー文庫)恋人 (幻冬舎アウトロー文庫)
(2010/06)
松崎 詩織

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おすすめ度:★★★★

母は、30歳になる私の妹が結婚できるか、心配しています。結婚しなければ、絶対に幸せにはなれないというわけです。私は、妹が死ぬほど人を好きになったことがあるのかを心配しています。たとえ結婚したとしても、そんな恋をしていなければ、人生を生きたと言えるのでしょうか?

さて、本作品の主人公である中年サラリーマン・神崎(43歳)は、隣の部の美奈(27歳)に淡い憧れを抱いていました。彼女は、元気で明るく、いつもみんなの中心にいるような女性です。神崎は、こっそり彼女の後ろ姿やヒップラインを盗み見ては、あんな子とエッチできたら最高だろうなと、バカバカしい妄想にふけっていました。そんなある日、会社からの帰り道、偶然出会ったことから、二人の恋が始まります。

初めは、こんなに若い彼女と付き合っているんだという、優越感だけで満足していたはずです。しかし、心も体もすっかり美奈の魅力に翻弄された神崎は、しだいに本気の恋におちていきます。神崎いわく、「一生に一度の恋」です。

既婚者の中年の恋なんて、美しいものではありません。第三者から見れば、ただの不倫であり、正当化できるものではありません。でも、本人は、いたって本気です。まるでウブな高校生や大学生のように、繊細でひどく傷つきやすいのです。こんな中年の恋が読みたかった!

本作品のもう一つの魅力は、美奈の描かれ方にあります。今時の若い女性らしい奔放さがある一方で、しっかり自分というものを持っていて、そこには凛とした美しさがあります。男性作家の作品にありがちな、どこまでも男性に都合のいい女性像とは一線を画し、女性がきちんと描かれているところに好感が持てます。このあたりは女性作家ならではといえるかもしれません。抱擁の力強さ、セックス描写のきれいさ、キスシーンが多くて濃厚なのも印象的でした。

とにかく、「(若い女の子と?)恋がしたい、恋がしたい、恋がしたい」と日々悶々としている中年サラリーマンのみなさんに激オススメです。カッコつけた文学作品ではけっして味わえない、リアルな“恋人”がここにいます。あなたも「一生に一度の恋」、してみませんか?


【関連作品】
同著者の気になる作品はこちら。

教育実習生 (幻冬舎アウトロー文庫)教育実習生 (幻冬舎アウトロー文庫)
(2006/06)
松崎 詩織

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